アディナの『ギベッチ(ルーマニア式ラタトュイユ)』レシピ紹介
【ギベッチ】
こんばんは、きょうは『ギベッチ』というお料理を紹介します。
あなたは、ギベッチという料理を知っていますか???
一字違いで「ギュベッチ」というトルコ料理はありますが、「ギベッチ」に関してはルーマニア料理になります。
トルコや東欧に行ったことがある方は食べたことがあるかもしれませんが・・・・
一言でいうなら、「ギベッチとは、ルーマニアスタイルのラタトュイユのこと」
ただし、ラタトュイユよりも自然の甘みがあって野菜の固形が残っているので、それぞれの野菜の食感を口のなかで楽しむことができます。
多少、手間はかかりますが一度つくり置きすれば1週間はキープできます!
冷たくいただくとなお深みが増しておいしくなります♪
ギベッチ
材料(27cmストーブ鍋ひとつ分)
*各家庭によって、それぞれ味や使用する野菜が異なります
・長ナス・・・10本
・ズッキーニ・・・2本(緑と黄)
・パプリカ・・・3個(大きめの赤と黄)
・ピーマン・・・2個
・カリフラワー・・・1個
・インゲン・・・200g
・人参・・・2本
・たまねぎ・・・1玉
・じゃがいも(メークイン)・・・3個
・にんにく・・・1房(7片分)
・トマト(サンマルツァーノ)・・・6個
・Exvオリーブオイル・・・150~200m?
・塩・・・お好み適量
つくりかた
1、中火にかけたストーブの鍋のなかに、Exvオリーブオイル(*以下、オイルと表記)を鍋底全体に行き渡るようにひきます。そこにひと口サイズにカットしたナスを入れて、約10分炒めます。(もし、オイルがたりない場合は、ナス全体がオイルでコーティングされる分量まで加えてください。)
*注意:ナスを蒸し焼きにするのではなくて、ジュッ―と焼き音が聞こえるのを基準にしてください。
2、ここで塩のひとつまみを鍋にふって、もう1~2分炒めて鍋からお皿にあげます。
3、もう一度鍋底全体にオイルをひいて、ひと口サイズにカットしたズッキーニを入れて約5~6分間混ぜながら炒めます。つづいて、塩ひとつまみをふって、もう1~2分炒めて鍋からお皿にあげます。
4、ひと口サイズにカットしたパプリカとピーマンを入れて約5~6分間炒めます。オイルが足りないようでしたら、野菜がコーティングされる分量までつぎ足しでオイルを加えてください。つづいて、塩ひとつまみをふって、もう1~2分炒めて鍋からお皿にあげます。
5、鍋底全体にオイルをひいて、みじん切りしたタマネギを加えて約2~3分炒めます。横に3等分カットしたにんにくも加えて、混ぜ合わせながら中火でさらに2~3分炒めます。
6、1cmサイコロカットした人参を加えて、5分ほど一緒に混ぜながら炒めます。つづいて、塩ひとつまみをふって、もう2~3分炒めます。
7、1,5cmサイコロカットしたじゃがいもを加えて、5~6分一緒に混ぜ合わせながら炒めます。
8、ひと口サイズに手でちぎったカリフラワーを加えて、もう一度オイルで野菜をコーティングします。塩をひとつまみふって、100mlのぬるま湯を加えます。ここで、弱火にしてフタをして10分間蒸し焼きにします。
9、その間、別の沸騰した鍋にインゲンを5~6分沸かしておきます。そして、別皿にあげておきます。
10、8の鍋フタをとって、これまで下準備してきたすべての野菜を加えてカタチが崩れないようにやさしく混ぜ合わせます。
11、火を止め、湯剥きしたトマトを横にスライスして鍋のなかに加えてフタをします。ここで200度のオーブンで30分焼きます。
12、30分後、フタをとってさらに10~15分焼きます。
13、オーブンから鍋を取り出しフタをして常温になるまで置いておきます。
14、冷蔵庫で1週間以上はキープできる夏料理です。ちなみに、この料理は冷たくしてパンと一緒にいただきます。また、肉料理のつけ合せにも使われます。
今日紹介した、こちらのレシピはルーマニアの夏料理の楽しみ♪
ちょっと手間と時間はかかるけれど、つくり置きすれば1週間は楽しめます。
ヘルシーで栄養豊富な野菜料理。
東欧料理は、時間と手間をかける分、砂糖や化学調味料を使用しないでも甘くておいしい、かつ深い味に仕上がります。
あなたもチャレンジしてみてね♪
アディナ
ルーマニアのモルダビア地方やトランシルバニア地方などの郊外には、現在でも自然のサイクルなどの影響を活用した生活をしている町や村も少なくなく、自身も幼少の頃から、祖父母たちから多くの知識を受け継いで育つ。
10代の頃には「ルーマニア革命」による辛く厳しい生活を体験し、「人は誰もがハッピーになるために生まれてくるもの。
私も心身ともにハッピーに過ごしたい」という思いを次第に募らせていく。
以前から日本に興味を持ち、「武士道の国」日本の美しい生活文化や国民の精神性に憧れていた。
やがて日本人男性と結婚、生活の拠点を日本に移すことになる。
しかし、当初抱いていた日本のイメージとは違う、都会での自然の少なさや人口の多さに驚く。
その頃から、自然のサイクルに合わせた生活、「自然との共生」を目ざす。
心と身体の健康をテーマに、様々な書物をもとに学ぶようになる。
特にハーブやベリーの効果・効能については、深く学んだ。
地元ルーマニアでは珍しくなかった「自然との共生」。
日本でも共通の考えを持つ人は、エコやロハスといった表現でその数は急増している。
しかし、実際に自然の中で生活を送っている人は、まだまだ多くはありません。
たくさんの人がもっと自然の力(パワー)を知ってほしい。その偉大さを・・・。
現在は家族で北海道・東川町に移り住み、自然に囲まれた中で、自身や家族も自然のサイクルを活用した生活を送っている。
2010年から「ハーブ&ベリーガーデン」をスタートさせる。
自身が育てたもので、いろいろな製品作りに活用するために!
そして、自らが体験することで効果を実証。
今後は、多くの人が心身ともに健康で、ハッピーに過ごせるように、自然のサイクルに合わせ、「嘘、偽りのない、正直生きる」ライフスタイルを提案し、広く伝えていきます。
ほんもの料理研究家
横山 アディナ
アディナのほんものクッキング教室
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