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いくら不便といいつつも、雪が大好き

2022/2/11

【いくら不便といいつつも、雪が大好き】

先日、ルーマニアの甥と電話で話したときの話。
ワタシが投稿した雪の画像を見て、彼は羨んでいた。

溜息混じりに「いいなぁ~、ヤヤ(ワタシへの呼び名)の住む所は!雪がたっぷりで!こっちなんて、今冬はほぼ雪が降らず、それが年々少なくなってるよ。昨年生まれてきた子どもとも遊びたいのに、肝心の雪がない。覚えてるかい?昔、僕が幼い頃、よく雪山で遊んでくれたじゃない!僕は忘れられないよ、あの楽しかった冬を」とボヤイテいた。

注)ルーマニアは、北海道と同緯度にあたる東欧。よって、エリア毎により積雪量は異なるけれど、北海道レベル、もしくは年によってはそれ以上の積雪量を誇るエリアだということを付記しておきます。

 たしかに、先日の札幌界隈の積雪量と交通麻痺は災害級だった・・・。

オトナの事情からすると、「通勤できないじゃないか!」「仕事に差し支えが~」「除雪が大変だよ!」など雪への不平不満が鬱積していることだと思う。現に、ワタシも交通渋滞に巻き込まれて、講座開催会場まで残り8km地点から2時間半もかかり、結果、生徒を待たせる形で講座へは遅刻をしてしまった・・・。車中でも、ヤキモキして気が気でならなかったのは、たしかなところ。

でも、想像してみて・・・。

 

同じ現象でも各人の視点や立場によって、それは別の解釈が生まれてくるんだよね・・・。

 

オトナはオトナの事情で、雪を鬱陶しく煩わしく感じるかもしれない。
コドモはコドモで、せっかくの遊び道具なのでワクワクが止まらないかもしれない。

甥と話しながら、ワタシは思い出していた。

まだ子どもたちが幼き頃、いくら寒くても夜になっても雪にまみれながら遊んでいた日々を・・・。
外遊びでクタクタになり、ほっぺを真っ赤にして家のなかになだれ込んでくる。

そして、薪ストーブを囲みアツアツのスープをふ~ふ~しながら食べて暖を取る。。。
干しているジャンパーからは、ポタポタと大粒の水滴が落ちてくる。
それが乾き、お腹が満たされると、、また着込んで外へと出ていくを繰り返していた冬の日々。
すでに、オトナのあなたも子ども視点になって改めて雪を捉え直してみて欲しい。
きっと、忘れていたワクワク感やなつかしさが蘇ってくるかもしれないよ。
普段は、画一的な見方しかできなかった億劫でやっかいな雪を愛おしく映るかもしれないよ。
温暖化、そして異常気象で本来は雪が降るはずのルーマニア(北海道と同緯度なので気候は同じ)では、今や雪を貴重視するようになってきた。冬では畑が乾き、春先には砂埃(嵐)で洗濯物を外で干せない、眼や口、鼻にゴミが入る、畑の水分不足など農弊害も同時多発的に起きている。

そして、それらは、これからの世代にますますの負担を強いていくのではないだろうか?
雪を知らない北国の子供たちまでも出てくるかもしれない。
人類のライフスタイルを修復すれば、まだ間に合うのではないだろうか?

暴走する資本主義を中心とした社会制度のなか、利便性や合理性(効率性)のみを追求した結果、自然が失われていく危うさ、そしてそれがひいては自分たちの首をも絞める行いだと気づく日はいつになるのだろうか?

ワタシは、地球が大好きだ。
今住む、北海道が大好きだ。

1年を通じてめくるめく春夏秋冬の表情の移ろいに身を投じ、味わい尽くし浸れること。それが至福なのだ。

それを、あと何度味わえるのか?
それは、誰にもわからない。

甥の嘆きから、ワタシの杞憂で終わればいいことを此処に記録しておくとする。

アディナのオーガニックキッチン~ダイナミックステラ~
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