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育児を通じての育自~ハリール・ジブランの詩に救われて~

2022/1/19

【育児を通じての育自~ハリール・ジブランの詩に救われて~】

わが家の子どもたちは、すでに3人とも巣立っていきました。
子育てを終えられた方の多くが感じられる、そのスピード感たるや。
(15年前、今はなき旭川・雪の美術館にて)

長男が中学生の頃、かなりの衝突を繰り返していました。


その頃、何度も同じ過ちを繰り返し、歯止めが利かない自責に駆られて、、、レバノン出身の詩人であり芸術家のハリール・ジブランの詩「預言者」を何度も読み込みました。そして、その言霊を自分のなかで消化し応用しようと試行錯誤していた経緯があります。(*読み方によっては「カリール・ジブラン」)


その「預言者」の一節「子どもについて」を抜粋引用させていただきますね。ワタシもダイキも、幾度となく、この詩に救われました。

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あなたの子どもは あなたの子どもではない。

彼らは生命そのものが望んだ息子と娘である。

彼らはあなたを通して生まれてくるが、あなた自身から生まれるのではない。

彼らはあなたと共にいるけれど、あなたの所有物ではない。

あなたから彼らに愛を与えても、思想を与えてはならない。

彼らには彼らの考えがあるのだから

彼らの肉体を住まわせてあげなさい。

しかし彼らの魂を縛ってはならない。

彼らの魂は未来の家に住み

そこには、あなたは夢の中でさえ訪れる事はできないのだから。

あなたが彼らのようになろうと努力するのはよいが、

彼らがあなたのようになることを求めてはならない。

なぜなら、人生は後戻りすることなどなく、

昨日という過去に留まることさえないのだから。

あなたは しなる弓なのだ。

そして 子ども達は放たれる矢。

弓の射手は無限の彼方にねらいを見定め、力強くあなたをしならせる。

それでこそ矢はすばやく遠くへと飛んでゆけるのだ。

射手にゆだね喜んでしなるがいい。

飛び行く矢は愛されている。

そしてまた そこに動かぬ弓もまた愛されているのだ。
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いかがでしたでしょうか?

子どもたちの成長に合わせて、親と子で衝突する理由も異なってくると思います。
この詩には、その本質がギュっと凝縮されているように感じるのはワタシだけではないはずです。

特に、ワタシが印象深いフレーズが以下の3つ。

●親が子どもに思想や過度な期待をかけすぎないこと。
●彼の魂を縛らないこと。
●ひたすら愛(信じて・待ち・赦す)のみを貫くこと。

あなたは、この詩を読んでどう感じたでしょうか?

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