庭の薬箱~普遍的な魅力溢れるカレンデュラ篇~
2023/8/24
【庭の薬箱~普遍的な魅力溢れるカレンデュラ篇~】
正直、ワタシのこれまでの人生のなかで何度このカレンデュラに救われてきたことか・・・。
わが家の常備薬として、今も大活躍のメディカルハーブ「カレンデュラ」を紹介しますね。学名では「Calendula officinalis」といって、キク科に属します。植物療法の世界では、もっとも有名なハーブの筆頭格。
カレンデュラは、1年草で向日性。収獲は日中に限られ、夕方になれば花が閉じるのです。昔は、その特徴から「花の日時計」とも呼ばれていたみたい。子どもの頃から、わが家にはこのカレンデュラのティンクチュアが常備されており、事ある毎にアンナおばあちゃんが冷暗所から取り出してきては、家族の手当を施してくれていました。
刮目すべきは、カレンデュラのもつ抗炎症&抗酸化性
特に、花から抽出される粘液質のエキス(☜これ超重要)にその特徴が色濃く反映されており、当時は民間療法として活用されていました。当然、孫のワタシにも身を以てアンナおばあちゃんは教えてくれたのです。お茶にしたり、薬として服用、外部に塗布、そしてお風呂にも。本当に生活のいたるところで、登場したものです。したがって、カレンデュラを求めて庭やフィールド(郊外の原野)に連れられるのもザラでした。
今では化学的に諸々が解明されて、カレンデュラの薬効も証明されてきました。欧州では、普通に薬局でも販売されています。有名なWELEDはその走りですしね!
特に、注目すべき成分トップ3はこちら。
●フラボノイド・・・抗酸化/抗炎症作用、新たな組織生成
●サポニン ・・・抗炎症作用、新たな組織生成
●カロチノイド・・・
粘液質、苦味が強く、まさに「The・薬」という感じのカレンデュラ!収穫時には、そのベトベトに引き寄せられてか小さな虫もいるので必ず振り払うか、息をフ―ッと拭き飛ばしてから乾燥させてくださいね。
ハーブティー
1 花を摘んで、陰干しして乾燥(ドライ)させる。*湿度を極度に嫌うので、乾燥している日に行ってくださいね!
2 大さじ1の花をポットに入れて、250mlの熱湯を注ぎフタをして30分蒸らす。
*どうしても、湿度高い日が続くときには乾燥させずに、そのまま「生」の状態でウォッカに浸してください。実際、ワタシもそうする時もあります。
【飲むタイミング】
●朝・昼・晩と3回に分けて食前にお飲みください。その苦味成分が胆汁分泌をサポート。けっして、味としては美味しいものではありませんが。(苦いっ( ;∀;))
●PMS緩和☞生理1週間前から生理が終わるまで食前に飲み続けてみてください。
ティンクチュアのつくり方
2 フタをして1~2か月間静置。
3 ガーゼで搾り、花から抽出した浸出エキス含む液体のみを瓶に戻して冷暗所で2年間保管可能。搾りカスとなった花は捨てる。*花の中心部(柱頭)にはベトベトする物質が含まれ、それが大事な役割を担ってくれています。なので、花びらだけでなく全体を使用するのをオススメ。【こんな場面での活用法】
●虫刺され☞風のない畑仕事では虫が出てきては、チクっと。次第に炎症を起こし、痒みが増してきます。そんな時には、コットンにティンクチュアを付けて刺された箇所になじませます。
●魚の目、イボ☞娘が4歳の頃に足の指裏に魚の目ができたことがあります。その時には、辛抱強く30日間毎日2回ほど、ティンクチュアをコットンに浸してその箇所に貼り付けてテープで巻いていました。すると、30日経過した当たりのある日、その魚の目箇所から数cmの黒い物質がニョロニョロと出てきて、足裏の箇所にはポコッと穴が空いた状態になったのです。本人は痛みもないらしくその後は皮膚も修復し、何もなかったかのように。この効果の様子を母子で観察できた経験は尊く、きぅと娘もこの先、何かあれば思い出してくれるのではないでしょうか?ワタシが、アンナおばあちゃんから伝承されたように・・・。
●湿疹☞〖上記のハーブティー9:ティンクチュア1〗の割合で混ぜる。それをコットンに浸して、湿疹箇所に10分静置。けっしてコットンでその箇所をこすらないように!炎症の鎮静化を早めてくれるでしょう。
*ただし、皮膚がデリケートな方は赤くなる方もおり、アレルギー反応を持つ方もいるので注意してくださいね。そんな方には、コチラ2品をオススメします。
こちらは、いろいろなお試しミニセット
アディナのオーガニックキッチン~ダイナミックステラ~
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