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侮るなかれ!タンポポの底力

2025/5/11

【侮るなかれ!タンポポの底力】

少しの間、思い出してほしい。
あなたは、「タンポポ」にどんなイメージを抱いているだろうか?







どうかな?
思い出せたかな?

それは楽しいイメージ?それとも、嫌~なイメージ?

きっと、多くの方は幼い頃に一度はしたのではないだろうか?

ほら、タンポポの綿毛を思いっきり息を吹きかけて飛ばしたことを・・・。

そして、風に乗って飛んでいく綿毛を無邪気にいつまでも目で追いかけたあの日のことを・・・。

しかし、

月日が経ち、いろいろな周囲のオトナの意見や経験を経ながら、、、あれほど好きだった「タンポポ」を厄介者扱いして邪見にしていなかったでしょうか?そう、自分でも気づかないまま、いつの間にか流されるように・・・。

もちろん、作物やお花を育てている立場の人からすれば、都合上、、、そこにあっては「困るなぁ」という場面は多々あると思う。しかし、ワタシが言いたいのはそういうどうしてもという必要以上に忌み嫌われ、見つけられ次第に、抜かれる(除草剤で枯らされる)ことにある。

人間(自分)の視点ばかりを最優先にして、他の生物視線を鑑みないことが問題だということだ!

たとえば、今の時期になるとミツバチの休息地として「タンポポ」は非常に有益な植物になり得る。植物と花粉媒介者としての非常に大切な相互依存的な関係にあります。その他、観察していると蝶や蛾などの昆虫も見かけますし、時折、その虫を狙ってか小鳥なんかもタンポポ周囲をウロウロしている様子を伺うことができる。

ワタシも、そんな「たんぽぽ」にお裾分けしてもらっている一人だ。もちろん、取りすぎないように留意しながら。下記で、そのパーツ別活用法を紹介しますね。

少し、ズームアウトして俯瞰してみると、自分都合的な狭視野を乗り越えて生態学的な結びつきを感じられるようになってくる。

 

ちょっと小話

提案!タンポポを宇宙(コスモ)として捉えて観察することも一興。

▶黄色く咲き誇る花を太陽に見立てて見てはどうだろうか?
▶丸くなった綿毛の姿を月に見立てられないだろうか?
▶そして、種のひとつずつを煌めく星々というように見れないだろうか?

タンポポに限ったことではないけれど、あるひとつの対象をすでに知っている別の対象と重ね合わせて、共通点を見出してみることで新しい視座を獲得できることがあるもの。その見つけた瞬間、パズルのピースがパチッとハマった得も言えぬ歓びに浮かれるのだが・・・。


たんぽぽ活用法

◌すべてのパーツを余すことなく活用できるタンポポ。ここでは、その活用法を余すことなくお伝えしていきます
葉①・・・まだ花が咲く前の若葉をサラダとして、自然の恵みをいただいてます。苦味がある分、ほんの少量を他の葉物野菜と混ぜて。期待できるのは肝臓のデトックス(解毒作用)として。また、抗炎症作用やビタミン、ミネラルも潤沢でそのバランス性にも富んだ野草です。特に、注目すべきはビタミンK、A、C!

葉②・・・スープの具材のひとつに!たんぽぽの若葉は、スーパーで売っていない「天然のスーパーフード」と言ってもいいほど栄養満点なので、ぜひぜひ!

葉③・・・お茶にして。利尿作用もあるので、夕方以降は控えてね!ただーし、夜間の安眠障害にもなるからね!

花・・・薬用ワイン、発酵ジュース、フラワージャム、シロップとして

全体・・・デトックスハーブとしてお茶にする。期待できる効用としては、セルライト、リウマチ、皮膚炎、湿疹、むくみ予防、生理バランスを整えるなど多数挙げることができるよ!

※ただし、何でもそうなのですが過剰摂取には注意が必要!また、採取場所にも要注意!道路沿いや畑など除草剤/農薬を撒かれた場所のタンポポは避けてくださいね。それらは、人体にも百害あって一利なしなので。
※キク科アレルギーをお持ちの方も控えてくださいね。
※さいごに、くれぐれも揚げ物はしないように!一般的には野草料理というと揚げ物(天ぷら)が真っ先に思い浮かぶ方が多いのですが、過剰加熱料理自体が内臓への負担(ダメージ)も大きく、せっかくの薬用効果も期待できなくなってしまいますので。差し引いても、マイナスでしかありません。

 

こうしてみると、欧州をはじめ、中医学や北アメリカの先住民の民間療法でも、重宝されてきた奇跡の野草といっても過言ではないタンポポの底力!その生命力を侮ってはいけないよね!?ちなみに、余談だけれど同じキク科のトレビスよりは苦くはないよ。

昨今では、そのタンポポに着目して専用ビニールハウスにて「タンポポ栽培」している農家も出てきたのだとか!驚きだよね。お後がよろしいようで。。。。。

アディナのオーガニックキッチン~ダイナミックステラ~
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