白い峠と、何度も試したレシピの話
2026/1/11
雪の気配が深まるころ、ワタシはまた十勝へ向かっています。
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試作と製造、その往復。
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白く静まり返った道は、すれ違う車も少なくて、ハンドルを握るダイキの隣で自然と考えごとが増えていきます。
峠に近づくほど、雪は深く、風は強く。昨夜から今朝にかけても、容赦なく吹きつけていました。
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……実は、ここ最近ずっと悩んでいました。
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材料の価格高騰。とくにチョコレートは、もう驚くほどで、昨年の2.5倍以上。
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「質は下げたくない」「妥協もしたくない」でも、だからといって簡単に値段を上げるのも違う気がして。
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はぁ、とため息をつきながら、頭の中では同じ問いがグルグル回ります。
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「どうすれば、食べた人が心から喜んでくれるだろう」
どうすれば、ひと口でふっと力が抜けるような、美味しさに浸ってもらえるだろう」

答えはいつも同じで、近道はありません。
手間を惜しまず、時間をかけて、工夫を重ねること。
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毎年焼き続けてきたバレンタインシュトレン。
今年は、定番の「クルミ×オレンジ」の組み合わせに、もう一段深みを持たせたくて。有機ローカカオ、有機ココナッツオイル、キビ糖の配合を微調整し、焼き具合や時間を何度も見直しました。
少しずつ、少しずつ。糸を手繰り寄せるように試作を重ねて、ようやく「これだ」と思える兆しが見えてきたのです。
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そのまま食べても、じゅうぶん美味しい。
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むしろ油断すると危険で、気づけばついつち手が伸びてしまう……そんな無意識的動作を助長してしまう(この感覚は、主宰している会員制教室でも、後日そっと分かち合う予定です)

それらを生地に混ぜ込み、丁寧に焼き、静かに熟成させていく。時間が経つほど、味わいはゆっくりと染み渡っていきます。
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明日もまた、峠を越えて製造へ。しばらくは、雪積もる三国峠を行き来する日々が続きそうです。
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そうそう。
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もしまだの方がいたら、下のリンクをのぞいてみてください。
この冬の静かな時間に寄り添うシュトレンを、そっと用意しています。
アディナのオーガニックキッチン~ダイナミックステラ~
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